体と健康―レポート:感染症と生体防御の仕組み
09年5月28
感染症は一体どういうことだろうか。簡単に言えば、感染症とは病原微生物が人々の身体に浸入して殖増し、感染する病的症状を呈している。感染者から非感染者へ伝染するこの感染症の多くはウィルス、細菌、真菌、リケッチアなど原生動物によって伝染され、命にかかわるまで大変危ない病気である。その病原微生物が多数の経路を通じて、人間の身体に浸入するが、その中に接触感染、空気感染、経口感染、血液感染、母子感染、生感染などという感染症はほとんどである。病原微生物が身体に浸入して感染するにもかかわらず、感染者にならない場合も多くある。それは不顕性製感染やサイレント・インフェクションと呼ばれている。これも大変危ない状況である。なぜならば、病原微生物に感染されても、それを気づかなく、安易に人へ伝染する場合が多いからである。
一般的に、その感染症の原因となるウィルスや細菌はほぼ同じ病原微生物だとされている。だが、細菌とウイルスの大きな違いは、細菌が自立増殖することができ、ウイルスが自立増殖ができないことにある。つまり、ウイルスが細胞に寄生して増殖し、結局それを殺してしまうということである。感染症の歴史を見れば、14世紀にヨーロッパで3000万人の命を奪ったペスト菌感染症、3000BCに中国とインド、そして585年に日本で流行した天然痘という感染症、1918年にスペインで流行したスペイン風邪というインフレンザが現れたのは確認されている。更に、現在は低病原性豚インフレンザウイルスの遺伝子変異による新型インフレンザが現れ、医学科学者たちにとって深刻な課題となっている。
感染症に対して抗生物質の歴史をみれば、1928年にAlexander Flemingによってペニシリンの発見、1796年Edward Jenner によって天然痘のワクチンの発見が現れた。しかし、現在のトリインフレンザ、豚インフレンザそして新型インフレンザに対して効果的な抗生物質がまだ開発中である。そして、感染症に対する有効性、安全性と供給の問題がまだ残っている。
その感染症の効果的な抗生物質を考えると、確かに科学的な研究がますます進歩しているし、いくつかの感染症を全面的に撲滅したこともある。しかし、多数の国々において、健康に関する認識がまだまだ低いのは現状である。だから、新たな病原微生物に感染されても、すぐそれを診断した上で、医学的に感染症を確認するのは遅くなり、結局、感染症を更に多く人々に伝染してしまう。現在の新型インフレンザに対して、有効的な抗生物質を発見しても、未来二度と同じ感染症が発生しない、そして次に新たな感染症も発生しないとは言い切れない。それは世界全面的に感染症の原因となる病原微生物を撲滅するのは不可能からである。それで、私たちができることはただ一つしかないと私は思う。それは感染病に対する一般的な認識を高水準に備え、その感染症をできる限り早く医学的に確認するうえで、病原微生物を伝染するあり方を理解して、それを避けるほかならない。
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